日本数学会ビデオアーカイブ

市民講演会 2019年度秋季総合分科会

  • 日時 2019年9月16日(月・祝) 14:10〜15:10
  • 会場 金沢市アートホール

講演者

中西 敏浩 (島根大学大学院自然科学研究科)

講演題目

複素数と円の幾何

講演概要

高校の学習指導要領の変遷で消えたり復活したりを繰り返している複素数(現在は復活期)について話をします.複素数と円とは密接な関係にあります.例えば,複素変数の一次式の比で表される変換(メビウス変換)は円を円に対応させますし,複素微分可能な関数は「無限小円」を「無限小円」に写します.本講演では,「円」が取り持つ複素数や複素数の関数とさまざまな幾何(非ユークリッド幾何やフラクタル幾何など)との関係を,講演の地・金沢とも縁があるクライン群の理論やリーマン面の変形理論も交えて紹介したいと思います.

講演資料

発表スライド
https://mathsoc.jp/assets/pdf/meeting/sougou/nakanishi20190916.pdf
https://www.mathsoc.jp/assets/pdf/meeting/sougou/2404nakanishi.pdf