日本数学会のあゆみ

市民講演会

日本数学会,日本物理学会共催
日時: 2008年3月22日(土) 14:00 - 16:30
場所: 近畿大学本部キャンパス内 11 月ホール 大ホール
対象: どなたでも参加できますが、主として中学生・高校生・大学生と一般市民 を対象に講演がなされます。
数学や物理学は現代の生活を根底で支えるだけでなく,未来の技術革新の種を研 究しています.それを楽しく実感し生きた数学や物理学に触れる貴重な機会です.
多数お誘い合わせの上,ご来場下さい.
講 演 : 「誤り訂正符号の話 ~情報理論60周年~」
講 師 : 知念 宏司(近畿大学理工学部)
時 間 : 14:00~15:00
講演内容: 携帯電話,コンピュータ,CD プレーヤーなど,身の回りには数多くの ディジタル機器があります.これらのディジタル機器がうまく動いてくれるのは 「誤り訂正符号」というものが働いているおかげです.今年は情報理論の基礎を 築いたとされるシャノンの論文が発表されてからちょうど60年.そこで本講演で は,ディジタル方式で情報を記録する仕組みから誤り訂正符号の考え方までを, やさしい数学を使って解説します.
講 演 : 「量子情報処理 ~量子で変わるコンピュータと暮らし~」
講 師 : 根本 香絵(国立情報学研究所)
時 間 : 15:30~16:30
講演内容: さまざまな不思議な現象に満ちた,量子の世界.気まぐれとも思われ る量子の性質は,これまで情報処理には厄介なものとも考えられてきました.量 子情報処理は,この量子の不思議さをうまく操って安全な通信や高速な演算など を行おうというものです.量子の世界から,それが可能にする新しい科学技術の 将来を展望します.