日本数学会のあゆみ

出前授業講師派遣

読売新聞2004年4月13日朝刊
数学・算数の楽しさ伝える学者の出前制度、今月開始

学力低下が著しい数学・算数の面白さ、奥深さを味わってもらおうと、数学者など で構成する日本数学会(理事長=森田康夫・東北大教授)は今月から、学校などに講 師を派遣する「出前授業」制度をスタートさせた。
 大学教授らが単発で出前授業をすることはあったが、学会が制度として導入した のは珍しく、数学・算数離れの歯止めになるか、注目されそうだ。
 計画によると、講師は出前授業に登録した全国の大学教官ら約80人がボランティアであたり、費用は原則として交通費と教材費のみ。派遣先は小中高校や市民講座などで、学会は講師の専門などをまとめた一覧表を公開し、派遣依頼は学会を通じて行う。
 授業は、ゲームや折り紙、創作などを通じて楽しみながら始める算数・数学から、カオス、フラクタル理論など最先端の研究事情、入試数学の舞台裏など、要望に 応えて幅広くテーマを設定する。
 出前授業の窓口となる岡部恒治・埼玉大教授は「本質的な数学の楽しさを伝えたい。それが理解できれば、入試数学だけでなく、実社会でも役に立つはず」と話して いる。

問い合わせは日本数学会((電)03・3835・3483)へ。

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