日本数学会のあゆみ

歴史

日本数学会のあゆみ

江戸時代に日本で独自に発展した和算の実力を背景に、日本人は明治時代の初めに新しい数学を容易に吸収し消化したことが知られています。その後も欧風の数学を取り入れながら日本の数学研究は発展してきました。第1回フィールズ賞選考委員に名を連ねた先人に続き、これまでに国際数学者会議(ICM) における賞である、3人のフィールズ賞受賞者、ガウス賞受賞者、およびチャーン賞受賞者を輩出するなど、日本の数学は、今日では確固とした国際的評価が確立しています。

故 小平邦彦 氏

広中平祐 氏

森重文 氏

故 伊藤清 氏

(会員数)
1877 東京数学会社設立 55名
1884 東京数学物理学会に改組 82名
1907 関孝和先生第二百年祭紀念事業
1918 日本数学物理学会に会名変更 438名
1946 日本数学会として分離設立される 751名
1952 社団法人となる 1,210名
1954 小平邦彦氏フィールズ賞受賞
1955 代数的整数論国際会議 1,412名
1969 函数解析学国際会議 2,208名
1970 広中平祐氏フィールズ賞受賞
1973 多様体論国際会議 3,318名
1977 数学会100周年 3,905名
1990 国際数学者会議ICM90京都
森重文氏フィールズ賞受賞
1996 日本数学会として分離設立50周年 5,084名
1998 伊藤清氏京都賞受賞
2006 伊藤清氏ガウス賞受賞
赤池弘次氏京都賞受賞
2008 関孝和三百年祭記念事業
2010 高木貞治50年祭記念事業
2011 藤澤利喜太郎生誕150年記念事業
2015 森重文氏国際数学連合(IMU)総裁に就任
小平邦彦生誕百年祭記念事業
伊藤清生誕百年祭記念事業
2016 日本数学会として分離設立70周年
2017 加藤敏夫生誕百年祭記念事業
2018 柏原正樹氏チャーン賞、京都賞受賞
現在 5,039名

資料

  1. 年表(1877年から1976年まで)
  2. 年表(1977年から2016年まで)
  3. 「日本の数学の発展」(彌永昌吉、日本数学会創立100周年記念講演、「数学」30巻2号から)
  4. 「数学会刊行物小史」(「数学」30巻2号から)