日本数学会ビデオアーカイブ

市民講演会 2019年度年会

  • 日時 2019年3月17日(日) 15:30〜16:30
  • 会場 東京工業大学 大岡山キャンパス 70周年記念講堂

講演者

平野 葉一(東海大学文学部文明学科)

講演題目

レオナルド・ダ・ヴィンチの数学研究--知と技の間で--

講演概要

ルネサンスの天才といわれるレオナルド・ダ・ヴィンチは,数学にも大いなる関心をもっていたことが知られている.その多くは古代ギリシア以来伝えられてきた数学の諸問題に関わるが,その研究方法は,おそらくは根底では理論的な内容を思考しながらも,より具体的な形で表現するというものである.とくにさまざまな道具のデッサンを残している点は興味深い.その発想にはまさに天才の直感ともいうべきものが見出される.本講演では,レオナルドのユークリッド『原論』研究,円の求積,黄金比概念への意識などを中心に,ルネサンス数学の一端を紹介する.

講演資料

https://www.mathsoc.jp/assets/pdf/meeting/sougou/2402hirano.pdf