日本数学会ビデオアーカイブ

市民講演会 2014年度年会

日時: 2014年3月15日(土) 14:10〜15:10
会場: 学習院大学 西5号館 B1

講演者

時枝 正 (Univ. of Cambridge・Harvard Univ.)


講演題目

おもちゃからの数理モデル



講演概要

いくつかおもちゃをごらんにいらっしゃいませんか? ここで「おもちゃ」には特別な意味をもたせています—日常生活ですぐにみつけられるか作れて,ところが気の利いた遊び方をしてやると驚くべきふるまいをみせ,科学の玄人をもフムムと考えさせる, そんなものを意味するのです.
ちいさい子に既成玩具をプレゼントしたとき,その子がプレゼントには目もくれず,その代わり包装紙や空箱でばかり遊ぶのを目にされたことがおありでしょう?
私たちは,「最先端」とか「有用」とか「深い」とか既にラベルの貼られている理論を話 題にしがちです.それらは科学の花であって,もちろん重要でしょう.しかしこの講演では, いくつかのおもちゃの実演から新しい数理モデルをとりだしてゆく過程を,少しでもわかちあいたいと思います.花へのアプローチだけではなく,芽からのアプローチを試み よう,というわけです.


講演資料


参考URL

「数学通信」19巻3号の記録

www.mathsoc.jp/publication/tushin/1903/1903tokieda.pdf