2019年度年会

教育委員会主催 教育シンポジウム
2020年度からの大学入試改革と数学教育

既にご承知の通り,現行の大学入学者選抜大学入試センター試験(以後センター試験)が2019年度(2020年1月)をもって終了し,2020年度(2021年1月)からは大学入学共通テスト(以後新テスト)が始まります.本番の新テストに先立ち,既に2017年と2018年の11月には,試行調査も行われました.このような背景を踏まえ,最後のセンター試験まで1年を切ったこの時期に,高大接続改革,とりわけ大学入試改革について会員の皆様と情報を共有すべく,このシンポジウムを企画しました.

まず今回のシンポジウムでは,2名の方々にセンター試験の現状や,新テストの背景や実施方針,数学の試行調査の内容や意図,高等学校次期学習指導要領と関連した話題などについて,ご講演をいただく予定です.その後はパネルディスカッションを行い2名の講演者と意見交換を行います.主催者側として今回話題としたい点は,「センター試験と新テスト」,「大学入試改革と数学教育」,「今後に向けて」などですが,普段の教育委員会シンポジウムより時間を長く取ることで,会場からのご意見・ご質問も多く頂戴したいと思っております.

大学入試改革のポイントを知って,そこを起点に初等中等教育や今後の数学教育,そして高大接続との観点から大学初年次教育についても考える機会としたいと思います.日本数学会の多くの会員のご参加をお待ちしております.

日時:3月20日(水)14:00--16:30
会場:東京工業大学 大岡山キャンパス 本館2階H121講義室
プログラム
14:00--14:10 小薗英雄(日本数学会理事長・早稲田大学・東北大学)
開会の挨拶
14:10--14:20 牛瀧文宏(教育委員会委員長・京都産業大学)
シンポジウムの趣旨説明
14:20--15:00 大津起夫(大学入学センター 試験・研究統括官)
大学入学共通テストの準備状況について
15:00--15:40 岡本和夫(大学改革支援・学位授与機構顧問)
「高大接続改革」をめぐって
15:45--16:30 パネルディスカッション「大学入試改革と数学教育」
パネリスト  大津起夫・岡本和夫
司   会  牛瀧文宏
司会:佐野隆志(教育委員会副委員長・山形大学)