2024年度年会

教育研究資金問題検討委員会シンポジウム
「数学と諸分野の連携が創出する数学研究」

現在,科学技術振興機構から数理科学者も応募が可能な研究支援が科研費に加えて存在しています.これらの研究では諸分野との連携により数学研究を推進し,それを諸分野の課題解決につなげると同時に,それを題材にした新しい数学上の課題などが提案され数学研究にも大きな刺激となっています.
 そこで,本講演企画では,JSTの支援を受けて研究を活発になさっている数学者,また数学者との連携により優れた研究を行っている他分野の研究者をお招きして,諸分野連携と数学の連携研究の成果をご紹介いただき,JSTの研究支援事業の紹介なども含めて数学会会員の皆様と情報共有したいと考えております.日時は三日目のお昼休みを含む時間帯で実施し,多くの日本数学会員の皆様に弁当を持参いただき,気楽に聴講いただけるようなスタイルにしたいと思っています.

日 時 : 令和6年3月19日(火) 11時15分〜12時45分
場 所 : 基礎教育実験棟 1階 階段教室
主 催 : 日本数学会 教育研究資金問題検討委員会
企 画 : 坂上 貴之(京都大学,さきがけ数理構造活用領域総括)
國府 寛司(京都大学,さきがけ数学協働領域総括)
プログラム
11時15分〜11時20分 葛谷 暢重(文部科学省 研究振興局 基礎・基盤研究課)
   「数理と異分野の連携に向けた取り組みについて」
11時20分〜11時45分 蓮尾 一郎(国立情報学研究所 教授)
   「ICT技術への信頼を支える社会インフラとしての数学基礎論と代数学」
11時45分〜12時10分 小槻 峻司(千葉大学 教授)
   「数理構造を活用した気象予測・制御研究 ―さきがけ から ムーンショットへ―」
12時10分〜12時35分 高木 剛(東京大学 教授)
   「ポスト量子社会が求める高機能暗号の数理基盤創出と展開」
12時35分〜12時45分 坂上 貴之(京都大学 教授)
   「JSTの研究支援事業(特に戦略的創造研究推進事業)について」