日本数学会のあゆみ

第6回 湘南数学セミナー

テーマ 「球面三角形を貼り合わせると」

講師 東京大学大学院数理科学研究科 古田幹雄教授

 空間の曲がり方には正とゼロと負の可能性があります。空間の曲がり方がプラスマイナス無限大に発散しているブラックホールのような点は、特異点と呼ばれます。 講演では、正の定曲率をもった特異点付の曲面を題材とします。球面三角形をいくつか貼り合わせてできる角のある図形のことです。
 実はこうした図形は2、3年前に私自身が研究の途中に出会ったものです。角が3箇所の時にはこうした図形を分類することができました。でも、角が4箇所になると分類できていません。素朴な対象ですが、現代的な幾何学と深く関係しています。まだまだわからないことだらけなので、もしこの先を考えてくださる方がいれば、大歓迎です。

開催日時  2000年12月23日(土)14:00~24日(日)13:00
開催場所 湘南国際村センター
対象 全国の高校生 40名 (応募者多数の場合抽選)
参加費 無料 宿泊、お食事代はお一人様 15,000円 (税・サ込み)
主催 社団法人日本数学会株式会社湘南国際村協会
財団法人かながわ学術研究交流財団
後援 神奈川県教育委員会 湘南国際村倶楽部