日本数学会のあゆみ

第1回 湘南数学セミナー

テーマ 「ゼータ関数から見た現代数学」

講師
東北大学理学部教授 砂田利一先生
東京工業大学理学部教授 黒川信重先生

現代版ギリシャの回廊

 世界の第一線で活躍する数学者が、現代数学の面白さを特に高校生の皆さんを対象にわかりやすく解説します。 今回のテーマは現代数学の鍵と言われる「ゼータ関数から見た現代数学」。最近350年ぶりに証明された「フェルマー予想」もゼータ関数のおかげで解決しました。素数の研究から始まったゼータ関数は、現在では数学の至る所(代数、幾何、解析)で活躍しています。そこには直線や円のようなものまで"素数"と考えたりする世界が広がっています。しかもゼータ関数は魅力的で重要な未解決の問題を豊富に持っています。本セミナーでは「ゼータって何だろう?」から始まり、ゼータの過去・現在について考え、さらに未来をも展望していきます。先輩の大学院生らとゼータを作ったり、遊んだりするコーナーもあります。 冬休みの2日間、現代数学という未知の世界にぜひ触れてみませんか?

→ 数学通信 通1巻1号-004,005

開催日 1995年12月26日(火)~27日(水)
開催場所  湘南国際村センター
対象 全国の高校生
募集人員 50名 (応募者多数の場合は先着順)
参加費 お一人様 1万円 (1泊3食、税・サービス料込)
主催 (社)日本数学会(株)湘南国際村協会