日本数学会のあゆみ
現代数学入門市民講座 (1998年)
テーマ 「ピタゴラスの定理と宇宙のかたち」
講演者 東北大学大学院理学研究科 砂田利一教授
ピタゴラス(三平方)の定理は中学で学ぶ幾何学の定理です。この定理の証明の一つに直角三角形の相似を使った証明があります。古代ギリシャの科学者はこの相似の考え方を用いて、地球の大きさを測ったり、地球から太陽までの距離を測ったりしました。こんなことができる理由を考えていくと、平行線についての簡単な性質に行き着きます。
実は、この平行線の性質が十九世紀まで信じられていた宇宙の「形」を決めていたのです。しかし現在では、宇宙の「形」はもっと複雑なものと考えられています。現代の幾何学は、この宇宙の「形」を研究する手段に使われています。そしてピタゴラスの定理は装いを変えて再び登場することとなったのです。
→ 数学通信 通4巻3号-004
開催日 | 1998年12月26日(土)14:00~16:00 |
開催場所 | 湘南国際村センター |
募集人員 | 150名 (応募者多数の場合抽選) |
参加費 | 無料 |
主催 | 社団法人日本数学会、株式会社湘南国際村協会 |
財団法人かながわ学術研究交流財団 | |
後援 | 神奈川県教育委員会、財団法人NHK放送研修センター、 |
NHK横浜放送局、湘南国際村倶楽部 |