14:00-14:10 |
挨拶 日本数学会理事長 宮岡 洋一 |
14:10-15:10 |
講演 小川 束(四日市大環境情報・関孝和数学研) |
|
関孝和の数学----『括要算法』刊行300年を記念して |
|
概要:2012年は江戸時代を代表する数学者,関孝和(?~1708)の遺著『括要算法(かつようさんぽう)』発刊300年にあたります.この本にはベルヌーイ数,連立一次合同式,角術,円周率,円弧の長さ,球の体積などに関する研究の成果が書かれていて,江戸時代の数学を代表する一冊と言っても過言ではありません.この講演では江戸時代の数学の概要,関孝和の伝記,著作などを簡単に紹介してから,『括要算法』の一部を皆さんと一緒に眺めてみたいと思います.
|
15:30-16:30 |
講演 秋山 仁(東海大学教育開発研究所) |
|
美の背後に潜む数理 |
|
概要:美の演出には数理的考察が大切だ。
ダ・ヴィンチの遠近法、デューラーの多面体と魔方陣、ミケランジェロの黄金比、エッシャーの繰り返し絵、北斎の富嶽三十六景など、歴史的名作の背後には幾何学の理論が見え隠れしているからだ。
一方、音楽の世界でも、ピタゴラス音階やメルセンヌ音階など数論に通じるものが少なくない。
本稿では、美術や音楽と数学の関係について、多くの作品を紹介しながら解説する。また、時間が許せば、皆さんと作品制作も一緒にしてみたい。
かの数学者 G.H.Hardyは"There is no permanent place for ugly mathematics"と述べたが、それは芸術でも同じようだ。 |