2001年度年会・総合講演と企画特別講演
過去の総合講演・ 過去の企画特別講演・ 総合講演・企画特別講演アブストラクト集
総合講演
斎藤 毅(東大数理)
2001年度日本数学会賞春季賞受賞記念講演
数論幾何における Galois 表現
概要
有理数体上定義された代数多様体のエタール・コホモロジーは, 有理数体の絶対 Galois
群の進表現を定める.
進表現の各素数pでのようすがどのようにわかるか, そしてどんなことがまだわからないか解説する. 多様体がよい還元をもたないような素数pではとくに, 分岐とよばれるおもしろい現象がおきる.
この分岐について, 最近わかってきたことを中心に紹介する.
「数論幾何におけるGalois表現」(斎藤 毅、数学 Vol.53 , No.4(2001)pp.337-348)
「数論幾何におけるガロワ表現」(斎藤 毅、数学 Vol. 51, No. 2 (1999) pp.161-174)
柏原正樹(京大理)
代数解析の展望
企画特別講演
Florian Pop(Univ. of Bonn)
(Some) New Trends in Galois Theory and Arithmetic
古田幹雄(東大数理)
ゲージ理論の未解決問題
高橋陽一郎(京大数理研)
大偏差原理を巡って
向井 茂(名大多元数理)
モジュライ理論の回顧と展望-Hilbert の定理からVerlinde公式へ-
坂内英一(九大数理)
代数的組合せ論の包摂する数学の広がり-世紀の変わり目において-
新井仁之(東大数理)
実解析の発展,応用そして今後の課題
酒井 隆(岡山大理)
曲率;20世紀までと?
杉原厚吉(東大工)
日本応用数理学会からの特別招待講演
だまし絵の数理-人間の視覚とコンピュータの視覚
J-Stage