1999年度年会・総合講演と企画特別講演
過去の総合講演・ 過去の企画特別講演・ 総合講演・企画特別講演アブストラクト集
総合講演
小林俊行(東大数理)
1999年度日本数学会賞春季賞受賞記念講演
半単純リー群のユニタリ表現の離散分岐理論とその展開
概要
まず,
半単純Lie群のユニタリ表現の分岐則の中で「良い振る舞い」をするクラスとして「離散的分岐則」の定義と特徴づけを与える (§2)。§3では, 離散分岐理論を契機として表現論内部に新しく起こりつつある話題を述べる
(分岐則の計算, Wallach の予想, Kostant-Schmid の公式の一般化, 無限次元表現論の代数的手法としての離散的分岐則など)。一方,§4では離散分岐理論が他の分野 (保型形式, 非可換調和解析,
不連続群論など) にどのように応用され, どのように関わるかを述べる。なお,§1では, これらの背景としてLie群の表現論の大きな流れの一つを紹介する。そこで取り上げる話題はLie群の表現論のもちろんすべてではないが,
最も主要な部分の一つである。
「半単純リー群のユニタリ表現の離散的分岐則の理論とその展開」(小林 俊行、数学 Vol.51 , No.4(1999)pp.337-356)
宮岡礼子(上智大理工)
超曲面と波動の幾何学
企画特別講演
小川 束(四日市大経済)
近世日本数学における解析的算法(円理)の歴史
村田 實(東工大理)
放物型偏微分方程式に対する初期値問題の非負値の一意性
中村佳正(阪大基礎工)
アルゴリズムと可積分系
寺杣友秀(東大数理)
CKZ超幾何関数と代数的対応,及びそのl進類似について
岡 睦雄(都立大理)
平面曲線とその双対曲線の幾何学
甘利俊一(理化学研)
情報幾何と独立成分解析
井川 満(阪大理)
物体による波の散乱について
藤本坦孝(金沢大理)
値分布論における一意性問題
岡本 久(京大数理研)
Navier-Stokes方程式に関する力学的諸問題
加須栄 篤(阪市大理)
リーマン多様体の収束とラプラス作用素
J-Stage