日本数学会の出版物
日本数学会 会報 87
1997年 11月
1.1998年度年会について
1998年度年会は名城大学において,下記のとおり行われます.
- 場所名古屋市天白区塩釜口 名城大学
- 日時1998年3月26日(木)より3月29日(日)まで
a.企画特別講演について
1997年度年会より,日本数学会の理事会および学術委員会で特別プログラムを組みました. これは,大学院生等若い会員が学会に参加して意義あるものにすることを目的としています. 具体的には,年会の第1日,第3日,第4日の3日間,13:00~14:00の1時間に別枠の特別講演を複数並行して行います. したがって各分科会,セッションの一般講演,特別講演の通常プログラムは午前中と午後2時以降となります. なお,第2日は通常通り総合講演を行います.実際の講演者,題目等については現在計画中です. 詳しくは2月末にお送りする年会プログラムを御参照下さい
b.講演申込について
この会で講演することを希望される会員は,1995年度及び1997年度会員名簿にとじこまれている講演申込書に記入してお申込下さい. その際会員番号を必ずご記入下さい.
数学会では,1995年度日本数学会秋季総合分科会(於東北大学)よりセッション「無限可積分系」を新設致しました. 講演の発表,募集はこれまでの分科会と同じように公募形式を取り,アブストラクト集の作成,特別講演も分科会と同様に行われます. 講演希望の方は,講演申込書の「希望分科」欄に「無限可積分系」とお書き下さい.
複数の講演を希望される場合は,題目ごとに1枚の講演申込書を用いてて下さい. 複数の分科会あるいはセッションにわたる場合は,それらの分科会名あるいはセッション名を講演申込書の備考欄にご記入下さい. また,OHPの使用を希望される方はその旨講演申込書の備考欄に朱書して下さい.
なお,大会運営上時間及び講演件数を制限させて頂く事もあります.
予稿(アブストラクト)原稿も,下記の注意に従ってご提出下さい.
- 講演申込先〒468 名古屋市天白区塩釜口1ー501
名城大学理工学部
日本数学会年会委員長 久保田 富雄 宛
封筒の表面に “講演申込” と朱書のこと. - 申込締切12月16日(火)までに申込先に到着するようお送り下さい. (締切後の追加申し込みは受け付けられません.)
- 申込件数の制限応用数学分科会では,申込件数を1人当たり2件以内とします.
- 申込用紙各題目ごとに,名簿とじこみの用紙,またはそれと同じ形式のものを用いて下さい.
- 予稿原稿名簿とじこみの下敷きと同様のフォーマットでお作り下さい.
- キ-ワ-ド・分類コ-ド函数論,応用数学,統計数学各分科会への講演申込に当っては,それぞれ次の分類コードから選んで講演申込書の備考欄にキ-ワ-ド等を記入して下さい.
函数論分科会:
1[1変数函数論] 2[多変数函数論]
応用数学分科会:
1[解析系応用数学] 2[離散系応用数学] 3[その他]
統計数学分科会:
1[確率論,確率過程論] 2[計画数学]
3[確率分布,標本分布,乱数] 4[実験計画法]
5[多変量解析] 6[時系列解析] 7[ノンパラメトリック解析]
8[漸近理論] 9[応用統計]
10[推測理論](3~7に含まれないもの)
11[その他]
上の分類コ-ドは,講演申込数の動向などに応じて改訂を検討することになっておりますので,ご意見を評議員までお寄せ下さい.
c.予稿集について
各分科会,セッションとも予稿原稿にしたがって講演予稿(アブストラクト)集を作ります.
- 基礎論・代数・幾何・函数論・函数方程式論・実函数論・函数解析・トポロジ-分科会・「無限可積分系」セッション
これらの分科会,セッションでは提出された原稿をそのままコピ-印刷致しますから,名簿とじこみの原稿用紙下敷き(アブストラクト用フォーマット用紙)と同様のフォーマットで黒インク(または黒のボ-ルペン,濃い黒鉛筆,ワープロ)で丁寧にお書き下さい. 長さは,名簿とじこみの下敷き表裏両頁(900字)以内です. 講演申込と同時にご提出下さい. - 統計数学分科会
統計数学分科会では予稿集の原稿締切は,講演申込の締切と同時ではなく,1998年1月23日(金)と致します. 原稿送付の際には講演申込のコピーを添付して下さい. 送り先は,
〒305 つくば市天王台1ー1ー1
筑波大学数学系 赤平昌文宛
です. 提出された原稿をそのままコピ-で印刷致しますから,所定の書式に従い黒インク(または黒のボ-ルペン,良質の2Bの黒鉛筆)で濃く丁寧にお書き下さい. また,ワープロ使用の場合には所定の枠に合わせて下さい. なお,書式については会員名簿(1995年度及び1997年度版)の下敷きをご参照下さい. 長さについていは表裏頁(900字)以内です. 締切を過ぎて到着した原稿は予稿集に収録できないことがありますからご注意下さい. - 応用数学分科会
応用数学分科会(別記のように申込件数は2件までに制限)では予稿集用の原稿締切は講演申込締切と同時ではなく,1998年1月23日(金)と致します. 送り先は,
〒153 目黒区駒場3ー8ー1
東京大学大学院数理科学研究科 俣野博宛
です. 提出された原稿は,そのまま原寸でコピー印刷しますから,所定の書式に従い黒インク(又は黒のボールペン,ワープロ)で楷書で丁寧にお書き下さい. なお,書式については会員名簿(1995年度及び1997年度版)の下敷きをご参照下さい. 長さは,1件当り4頁以内とします.
d.会合の申込について
各分科会または研究団体で,会合のために部屋の準備を必要とされる場合は,
- 会合の名称
- の氏名・連絡先
- 用の日時・人数
- 有無
等を明記した書面を下記に提出下さい.なお,期限後の申込については,会場確保が不可能となる場合もあります.
- 申込先〒468 名古屋市天白区塩釜口1ー501
名城大学理工学部
日本数学会年会実行委員長 岡本 清郷 宛
封筒の表の面に“会合申込”と朱書のこと.
なお,e-mailの場合は,math@meijo-u.ac.jp 宛でお願いします. - 申込締切12月16日(火)必着
申込順を考慮して会場の部屋割りをします.
e.「無限可積分系」セッション新設は1995年度第1回評議員会で提案され,第2回評議員会で設置が認められました. このセッションについては,日本数学会理事会の責任において行うものですが,今回の実務的な責任者は野海正俊氏(神戸大学)です.
f.1997年度年会から行われている企画特別講演については,1997年度第3回評議員会にお来年度も継続して行うことが了承されました. 講演者については分科会評議員,および「無限可積分系」セッション責任者からの推薦をもとに,理事会で決定いたします. なお,アブストラクトは総合講演アブストラクトとあわせて作る予定です.
2.年会,総合分科会における一般講演について
年会,総合分科会において一般講演ができるのは日本数学会会員に限ります(昭和57年度の理事会で確認). 講演を申込まれる会員は申込用紙に会員番号を必ずご記入下さい. 日本数学会に入会予定の方で講演希望の方は,講演申込用紙にその旨書き添えて下さるとともに,入会手続をして下さい.
なお,まだ入会していないが講演を希望している方を御存知の会員は,その方に上記のことをお知らせ下さい.
3.学会講演でのOHPの原稿について
最近数学会の年会や秋季総合分科会での講演でのOHPの使用が多くなってきました. 限られた時間ですから,有効に使うと良い発表ができます.
一方,得られた成果を全部発表しようとする余り,時間に比べてあまりにたくさんのOHPシートを準備し,その結果次から次へとシートが変わって,聴衆は何もわからない,という逆の効果を生じている講演も少なくありません. また,1枚のシートに小さい字で一杯書いてあって,前の方でもよく見えないというケースもあります. このような不満が何人かの会員の方々から寄せられています.
人にもよりますが,OHPシートは大体3分間に1枚が目安ではないかと思われます. 1ページあたりの行数は8行程度が遠くからでも見易いと思います. 図表の利用など工夫を凝らしたシートを準備され,OHPを活用した講演を行うことが結局は最も印象深いのではないでしょうか. 詳細な数式は予稿集を活用するなどして見たらいかがでしょうか. また,これも人によりますが,OHPシートは手書きの方が読みやすい,ということもあります.
TeXを利用するときれいなシートができますが,100人を越える教室での発表の効果は20人程度の研究会の場合とは異なります. 予稿集とOHPシートは同じではありません. 大学院生を初めとする若い会員の皆様にとっては特に大切な発表の場でもありますので,ここにあえてお願いする次第です.
4.1997年度名簿について
1997年度名簿ができあがりました.会員の皆様のおてもとには11月中旬ごろ届けられる予定です. 今回も事務局にて,TeXファイルを作り印刷しました. 万全を期しておりますが,誤記等ございましたらご容赦下さい.データは原則として1997年7月1日現在のものです.
なお,誤記,変更のある場合にはお手数ですが名簿とじこみの変更通知カードにてご連絡をお願い致します.
- 大学等機関の多くがダイアルインになっていますので,会員各位の所属のところに研究室等の直通電話番号をつけ加えました.
- 末尾の大学等研究機関の名簿は原則として,会員が5名以上所属しているものに限らせて頂きました.
- 学部学科等の改組により,教室が変更になっている機関が少なからずあります. 可能な限り訂正しておりますが,完全なものではないかもしれません. 未訂正の場合,あるいは,今後変更があった場合には,教室事務を通して御連絡下さい.
- Fax 番号はお届け頂いたものすべてを掲載いたしました.
経費等の理由により,会員の少なくない大学等には一括してお送りさせて頂きます. 当該大学には,事務の方々をはじめ御迷惑をおかけすることになると存じます. 御手数に対し感謝申しあげるとともによろしくお願い申し上げます.
名簿付録について
今回も,下記のものが名簿とじ込みとなっております.
- 会費払込取扱票
- 変更通知カード
- 年会,総合分科会講演申込用紙
- 講演アブストラクト用フォーマットの下敷き
これらは,2年分に該当します. なお,2,3について,必要な場合には,コピーして補充する等,お願い致します.
5.1997年度日本数学会各種委員について
本年度の各種委員会委員は次の方々に決定しました. 会報86号2.に追加する分です. なお,ジャーナル編集委員は手違いにより,古い名簿を載せてしまいましたのでここに訂正致します.
編集委員会 ジャーナル 後藤 四郎(委員長) 江田 勝哉 大島 利雄 後藤 四郎 斉藤 裕 酒井 文雄 志賀 徳造 西川 青季 日合 文雄 藤本 坦孝 松村 昭孝 松本 幸夫 望月 清 若林誠一郎 吉野 雄二 メモアール 柏原 正樹(編集委員長) 三輪 哲二(編集局長) 岡本 和夫(担当理事) 石井志保子 岡本 和夫 加藤 和也 儀我 美一 楠岡 成雄 平良 和昭 富崎 松代 西浦 廉政 野海 正俊 板東 重稔 深谷 賢治 前田 吉昭 満渕 俊樹 向井 茂 脇本 実
6.1997年度日本数学会賞秋季賞の授賞について
選考委員会での審査の結果に基づき,中村博昭(東京都立大学)・玉川安騎男(京都大学数理解析研究所)・望月新一(京都大学数理解析研究所)3氏が‘代数曲線の基本群に関するグロタンディック予想の解決’に関する業績により賞に選ばれ,10月1日秋季総合分科会会場で授賞式ならびに玉川安騎男氏による‘代数曲線の基本群に関するGrothenーdieck予想について’の記念総合講演が行われました.
7.1997年度建部賢弘賞授賞者について
本賞の第2回にあたる,1997年度受賞者の推薦募集は,会報83号で行いました(「数学通信」第1巻3号). 9月29日の記者会見で発表した受賞者と業績は次の9名の方々です.
(年齢順,敬称略,所属は受賞時点のものです.)
小野 薫(お茶の水女子大学理学部,助教授) :Arnold 予想の研究 小林俊行(東京大学大学院数理科学研究科,助教授):等質空間の調和解析の研究 谷山公規(東京女子大学文理学部,助教授) :結び目理論及び空間グラフ理論の研究 谷川晴美(名古屋大学大学院多元数理科学研究科,助手):Riemann 面の複素構造と射影構造の変形についての研究 濱名裕治(九州大学大学院数理学研究科,講師):ランダム・ウォークの多重点の個数に関する研究 熊谷 隆(名古屋大学大学院多元数理科学研究科,助教授):フラクタル上の確率過程の研究 吉川謙一(名古屋大学大学院多元数理科学研究科,助手):Quillen metric の研究 足立匡義(神戸大学理学部,講師):シュタルク効果を伴う多体問題の散乱理論の研究 川向洋之(東京大学大学院数理科学研究科,研究生3年):パンルヴェ IV型方程式の多変数化
8.第28回石川賞受賞者について
第28回石川賞が,森 正武氏(京都大学数理解析研究所,東京大学大学院工学系研究科)に対して贈られました. 受賞理由は「数値積分における2重指数関数型公式の発見・開発およびプログラム化」に関する業績です. 授賞式は11月5日に日本工業倶楽部において行われました.
9. 1997年度秋季総合分科会について(報告)
標記総合分科会は9月30日(火)より10月3日(金)まで4日間にわたって,東京大学駒場において開催されました. この会で行われた講演は総合講演2,特別講演28,企画特別講演9,一般講演465でした.
また,10月4日(土)には市民講演会が行われました.
公聴会について
「開かれた数学会を目指して」と題した公聴会が10月3日14:30~16:30,東京大学における秋季総合分科会で開かれました. 参加者は約40名でした.
公聴会は砂田理事の司会により進行し,まず,浪川理事から今回の公聴会の意義説明を含めた挨拶がありました. 続いて,上野健爾,岡本和夫両第17期日本学術会議会員から,今期数研連の活動方針と抱負,現在の数学界の状況についての意見等が述べられました. 次に山口昌哉,藤田宏両第16期日本学術会議会員からそれぞれ,新研究所について,将来計画小委員会の活動について,報告がありました. また前期教育小委員会委員長の飯高茂氏が,小委員会の活動特に2000年に日本で開催される ICME にむけた取組みを報告しました. 以上が日本学術会議,数研連に関する報告でこれらについて若干の質疑応答がありました.
後半は,日本数学会の各種委員会の活動報告がありました. 国際交流委員会は西川青季氏,出版委員会は谷島賢二氏,学術委員会は野口潤次郎氏,広報委員会は渡辺公夫氏,科学研究費問題専門委員会は松本尭生氏,がそれぞれ報告をしました. 出版委員会の報告のなかで,数学辞典の改訂作業を是非はじめて欲しい,という彌永昌吉,伊藤清両会員からのメッセージがを披露されました. 報告のあと,質疑応答と参加者からの発言があり,公聴会を終了しました.
10.日本数学会賞建部賢弘賞の推薦募集について
会報81号(「数学通信」創刊号)でお知らせしたとおり,日本数学会では,50周年記念事業として,日本数学会賞建部賢弘賞を創設いたしました.
このたび,下記の要領で第3回建部賢弘賞の推薦募集を行います.
I.日本数学会賞建部賢弘賞
- 趣旨
この賞は,若くして優秀な業績をあげる等の,数学の活性化に寄与している日本数学会会員の研究を奨励する目的で制定すものである. - 件数
受賞者は毎年10人以下とする. - 選考
日本数学会賞受賞候補者選考委員会(以下「選考委員会」という)が行う.
選考委員会については別に定める - 推薦
日本数学会会員による自薦,他薦および「受賞候補推薦委員」による推薦を行う.
推薦についての規定は別に定める. - 決定
「選考委員会」から答申された受賞候補者について,理事会で決定する. - 授賞
受賞者の公表は秋季総合分科会において行う.
II.推薦についての規定
- 30才以下の会員はこの賞に自ら応募することができる.
- 会員は,35才以下の別の会員を推薦することができる.
- 受賞候補推薦委員の推薦については年齢を制限しない.
なお,ここにいう年齢は,当該年度の4月1日付のものとする.
提出書類
- 1998年度日本数学会建部賢弘賞推薦票
- 主要論文1編の別刷またはコピー1部
- 注1「1998年度日本数学会賞建部賢弘賞推薦票」は本誌 p.43-44 にあるものをコピ-して使って下さい.
- 注22枚目以降には下記の内容を含めて,3枚以内にまとめて提出して下さい.
自薦の場合:これまでの研究の概略と今後の研究計画,論文リスト
他薦の場合:推薦理由,論文リスト - 注3締切期限:1998年5月31日(必着)
- 注4封筒に「建部賢弘賞応募」と朱記の上,日本数学会事務局まで郵送にてお送り下さい.
- 注5今回の受賞者の表彰式は,大阪大学における1998年度秋季総合分科会第2日目10月1日に行う予定です.
11.建部賢弘賞について
日本数学会賞建部賢弘賞の規約は,9月14日,1996年度第 3回評議員会で了承されました. その際,いろいろな議論がありましたが,これは主に,この賞の性格に関係することです. この点について会報で全会員に説明する必要がある,という意見が評議員会で出されました. 以下昨年度以来の評議員会での検討をもとにして建部賢弘賞の補足説明を致します. なお,細部についてはお近くの評議員の方あるいは数学会事務局にお尋ね下さい.
建部賢弘賞はいわゆる奨励賞です.若手数学者の奨励を目的としていることは規約の通りですが,若手の定義があいまいです. 博士号を取得して間もない人が若手なのは異論がないとしても,何才以下という切り口を一意的に決めるのは難しい. そこで年に若干の幅をもたせ,30才以下の会員は自薦も可能,としたのが推薦規定にある1と2の区別です.
若い会員が自薦して応募する状況を期待しています.
また,種々の事情により,数学を開始するのが遅くなったり,時間がかかったために,年令は若くはないが数学的キャリアは若い,と言う会員で業績を挙げた人も奨励の対象ではないでしょうか. このような趣旨の奨励賞も一本化して建部賢弘賞としました. これは奨励賞に区別があるのはいかがなものか,という判断によるものです.
そこで,推薦規定の3.にあるように,受賞候補推薦委員による推薦という部分を残しました. お近くに該当する会員がいらっしゃいましたら,受賞候補推薦委員の方と連絡をお取り下さい. 各分科会の受賞候補推薦委員は下記の方々です.
数学基礎論および歴史 坪井明人(筑波大数学) 代数学 三宅克哉(都立大理) 幾何学 坂根由昌(阪大理) 函数論 加藤崇雄(山口大理) 函数方程式論 吉田正章(九大数理) 実函数論 大春慎之助(広島大理) 函数解析学 野村隆昭(京大理) 統計数学 志賀徳造(東工大理) 応用数学 三村昌泰(東大数理) トポロジー 福田拓生(東工大理)なお,従来の「日本数学会賞春季賞秋季賞受賞候補選考委員会」は,「日本数学会賞受賞候補選考委員会」と改称し,建部賢弘賞の受賞候補者もあわせて選考することに致しました. 建部賢弘賞はできたばかりの新しい賞です. 今後経験をつみながらより良いものにするべく努力していきたいと思います.
12.数学通信投稿欄について
「数学通信」の目的は,数学会理事会,評議員会,各種委員会の活動を全会員に伝達することと同時に,各会員の意見を表明する場のひとつを提供することにあります. もちろん,各会員は直接会って話す,手紙,電話,FAX,e-mail 等々の手段により,お互いに様々な問題について意見交換を行っています. そのような意見交換を通して得た,ぜひともこれは全会員に対して表明したいということがらもあると思います.
そこで「編集委員会への手紙」という投稿欄を設けています. 数学全体に関する数学会会員の意見を歓迎します.ふるって投稿をお願いします.
(理事長記)
13.第17期数学研究連絡委員について
- 第17期日本学術会議会員任命の報告
上野健爾,岡本和夫両氏は7月22日首相より,任命されました. - 第17期数学研究連絡委員推薦の報告
井川 満(阪大) 一楽重雄(横浜市大)
小田忠雄(東北大)落合卓四郎(東大)
加藤十吉(九大) 儀我美一(北大)
斎藤恭司(京大) 志賀徳造(東工大)
砂田利一(東北大)高橋陽一郎(京大)
浪川幸彦(名大) 野口潤次郎(東工大)
松本尭生(広大) 松本幸夫(東大)
丸山正樹(京大) 三村昌泰(東大)
以上16名が日本数学会より日本学術会議に推薦し,全員が任命されました.
なお,日本数学会で行った「第17期数学研究連絡委員会委員第2回投票」結果は,投票数823通で最高得票数は152票でした. - 数研連の人数について
第17期の数研連に対し,日本数学会から推薦する委員の人数は,上記のように16名となることが,日本学術会議より通知されました.
数研連の定員は24名で,その内訳はつぎのとおりです.
日本学術会議会員 2名
日本数学会から推薦される委員 16名
IMU理事 1名
日本応用数理学会から推薦される委員3名
日本教育学会から推薦される委員 2名
前期16期に日本数学会から推薦した委員は19名でした. 今度,日本応用数理学会から推薦する委員が1名から3名に増えたこと,およびIMU理事をあらかじめ数研連委員とすることにより,16名となったものです.
14.学術委員会報告
第8回日本数学会国際研究集会 (MSJ-IRI)の公募・選考・決定が済みました.
1999年度実施の第8回 MSJ-IRI は,次の提案が採択されました.
提案者・代表者 日比孝之(大阪大学)
:計算可換代数と組合せ論
本公募は1997年4月下旬より6月30日まで行われ(数学通信 第2巻1号,1997年5月号,p.66を参照),7月12日開催の MSJ-IRI 公募選考委員会で審議候補が決められ,学術委員会に報告,9月30日開催の理事会で最終的に決定したものです.
他に次の題目の提案が1件ありました
:非線形拡散と分散
本年度の MSJ-IRI 公募選考委員会 の委員は次の通りでした:野口潤次郎(委員長,学術委員会),西川青季(副委員長,国際交流委員会),青本和彦,小池正夫,砂田利一,谷島賢二,三村昌泰,森田茂之.
今迄6件~10件以上の提案の応募がありましたが,今回は上述のように2件でした. 現在の日本の数学で世界的レベルで活躍しMSJ-IRI を開催するのにふさわしいのにこの公募に過去全く或は殆ど応募されない分野・グループが多くあると思います.
また開催に伴うノウハウはだいぶ蓄積され,開催事務もそれほど大変であるということはなくなってきています. この点だいぶ誤解されている向きもあるように見受けられます.
次回は2000年度開催分を来年4月初旬頃から始める予定ですので,皆様の積極的な応募を期待しております.
(学術委員会委員長 野口潤次郎記)
15.第7回日本数学会国際研究集会
「類体論ーその100年と明日への展望」の概要のおしらせ
- 1.開催場所早稲田大学理工学部
東京都新宿区大久保3ー4ー1 - 2.日時1998年6月3日~6月12日
- 3.主催日本数学会
- 4.組織委員会三宅克哉(組織委員長:都立大),足立恒雄(早大),伊原康隆(京大数理研),加藤和也(東大),栗原将人(都立大),W. Casselman(Univ. B.C., Vancouver), G. Frei(Univ. Laval, Quebec)
- 5.題目第7回日本数学会国際研究集会
類体論ーその100年と明日への展望
(英文タイトル:The Seventh MSJ International Research Insitute on Class Field Theory---its Centenary and Prospect)
サブ・テーマ:
1.「高木ーアルティンの類体論」の成立と成熟の過程
2.類体論の非アーベル化
1.p-拡大論
2.ガロア群の構造
3.岩澤理論
4.高次元類体論
5.モデュラー多様体 - 6.基調講演者William Casselman(Univ. British Columbia)
J.H. Coates (Univ. Cambridge)
Ivan Fesenko (Univ. Nottingham)
Gunther Frei (Univ. Laval)
Ralph Greenberg (Univ. Washington)
Yasutaka Ihara (Kyoto Univ.)
Kazuya Kato (Univ. Tokyo)
Helmut Koch (Max Planc Inst., Berlin)
Masato Kurihara (Tokyo Metropolitan Univ.)
Florian Pop (Univ. Bonn)
Peter Roquette (Univ. Heidelberg)
Ichirio Satake (Chuo Univ.)
Jean-Pierre Serre (Coll. France)
Thomas Zink (Univ. Bielefeld) - 7.その他○アナウンスメントおよびポスターは10月中に配布される.
○登録は1998年6月2日午後から会場で受け付ける:参加費15,000円
○ホームペイジ: http://urban.math.metro-u.ac.jp/~shayashi/CFTe.html
○上記の海外からの基調講演者を会期前ないし会期後に招待してくださることを歓迎します. 直接連絡をとって下さい.
(e-mail address はまで問い合わせて下さい.) - 8.概要の解説数論においては,特に日本人の貢献が著しい. 丁度100年前に高木貞治がドイツに派遣され,約3年の滞在により,一世紀におよぶドイツの数論の蓄積を,主としてヒルベルトのもとで完全に吸収した. さらにこれをもとに,高木は1915年にいわゆる「高木の類体論」を確立し,一気に世界の最前線に躍り出た. さらにその影響下でアルティンが1927年に「一般相互法則」を示し,数論史上最も壮麗な「高木ーアルティンの類体論」が完成した. と同時に,この理論が切り開いた調和の世界をより自然に記述するための数学様式の開発と,「非アーベル的」な一般化が問題となった.
前者に関しては,各種の線型変換群が伴う幾何学との関連をさらに深め,いわゆる「アデール幾何学」を産み出し,「モデュラー多様体」の研究を促し,いわゆる「志村多様体」およびその他の豊かな内容を持つに至っている. 特に1次元の「モデュラー曲線」は上記のフェルマの最終定理の証明において本質的な役割を演じた. また「伊原曲線」は符号理論との関連からも再び最近の注目を得ており,この夏のアメリカ数学会の研究集会でもテーマとして取り上げられた.
「類体論の非アーベル化」に関しては,先ずpー拡大論が一応の形を現し,「岩澤の円分μ予想」と「レオポルト予想」の意味をガロア群の構造として意味付けて,その重要性を明示するまでになった. また,pー拡大論の一翼を担った「岩澤理論」は大きく発展し,多大な影響を与え,最近の「フェルマの最終定理」の証明の背景にも指導的な指針を与えており,これを独立したサブ・テーマとして取り上げる. 「絶対ガロア群の構造」に関しては,「シャファレヴィチ予想」が有名であるが,近年伊原と若手数学者達が興味深い寄与をなし,算術的幾何学の確立と進展に大いに活況をもたらしている.
「高次元類体論」は加藤がこれを興し,強力な若手数学者達に支えられて打ち立てられた. 局所理論といわれるものが内容を充実させてきたことにより,それは単に大域的な現象の「オイラー因子」としての位置にとどまらずに,普遍領域の一つとして大域的な現象の解析に独自に,有効に機能することも実証され,高次元類体論にもさらなる関心が持たれてきている.
以上のような歴史的背景と,多岐に展開して活気に溢れる現状を現時点で一望して整理するとともに,今後への指針を打ち出し,それらを集約して21世紀を担うべき研究者達へのメッセージとしてまとめあげることを目指している.
(文責 三宅克哉)
17.広報委員会報告
[事前活動]
数学セミナー,数理科学,サイアスをはじめ新聞社14社に,FAX, e-mail にて情報を提供. 共同通信科学部,朝日新聞科学部からの問い合わせがありました.
[記者発表会]
読売新聞社の科学部,数学セミナー,シュプリンガー東京からの参加があり,発表会の後秋季賞,建部賞の受賞者との楽しい語らいがもたれました. その時,新聞記者から皆さんの(将来もつであろう)お子さんが「お父さんの仕事は社会でどのように役立っているか,調べていらっしゃい」と学校で言われたら,何と答えますか,という“厳しい”質問が出されました.
[市民講演会]
今回は数学セミナーの「掲示板」への掲載が間に合わず,また.市民講演会のポスターの印刷が遅れるなど,広報活動が十分とはいえませんでした. また,市民講演会が学会の開催日と異なっていましたので,参加者が少ないのではないかという不安がありました. 悪いことは重なるものです.当日の昼頃から雨が降り始めました. 昼過ぎに,数学会本部で携帯電話から聞いた実行委員長である松本幸夫さんの「雨が降ってきたけど大丈夫でしょうか」の予想を“裏切って”111名の参加者を数えました.
色々と心配の種はありましたが,結果として通常の参加人数を数え,安心いたしました. 広報が成功していれば200人は越えたでしょうか. 受け付けの仕事を務めていただいた女性2人にも感謝いたします.
三村氏,上野氏の講演を改めて聞きたいという方は渡辺までお申し出下さい.
(広報委員会委員長 渡辺公夫記)
18.数学基礎教育ワーキンググループ報告
最近の教育改革の動きについて
今年の秋は日本の教育の将来にとって極めて重要な政策決定が幾つか下される. その一つとして教育課程審議会の「中間まとめ」が11月に出される. 当初10月半ばの予定が総合科目の扱い等をめぐって意見がまとまらず,遅れた模様である.
同審議会は次期学習指導要領改訂作業開始へ向けてこの「まとめ」で基本方針を定め,その後各科目別委員を加えて規模を拡大し実際の指導要領改訂作業に入る予定である.
この中で数学に関しては,授業内容の大幅な削減と授業時数削減の可能性が問題である.
週休2日制の実施(全体時数週2コマ減),総合科目の実施(週2コマ以上)等により,在来教科の授業時数は確実に減少する. この「小さくなったパイ」をどう配分するかがこの秋の最大の争点である. 一律削減にするか,重点削減にするかについてはまとめで方向を打ち出せなかった. これが今後の方向を決める最初の決定的分岐点であろう. 数学の授業時数は特に中学において現在でも不足気味であり,これ以上の削減は学力の維持に致命的な影響を与える危険がある.
時数が決まらないと内容の議論には入れないが,中教審答申で「ゆとり」を生むため内容の「厳選」が求められている. 知識が体系性を持っている数学では「つまみ食い」的なカリキュラム編成はできないので,非常に難しい立場に立たされている.
なお最近高校に「数学史」という新しい必修科目を従来の数学Iとの選択を許す形で作るという案が新聞報道された. しかしこれは「数学史的話題」や日常の事象についての統計的処理など,数学的な見方や考え方を社会的に活かすことのできる内容を学ぶ科目を作ろうという趣旨で,数学を歴史の暗記科目にしようとするものではない. 報道の不正確のために無用の議論を起こさぬよう注意が肝要である. (ただ最近の幾つかの事実から,文部当局とは全く別の所に,数学教育を特定のあらぬ方向へ向けようとする,強い影響力を持った人間の存在を感じる.)
これに関連して最近強く思うことは,「数学」あるいは「数学教育」に対する逆風の強さ,誤解の甚だしさである.2次方程式を使ったことがないという「文化人」のお粗末さにもあきれるが,それよりも日本の教育の将来にとって深刻なのは「だから2次方程式(のような「難しい」もの)を学校で扱うのは止めよう」と公言する人間が教育政策立案の責任者になっていることである.
最近の教育の議論を聴いていると「日常生活に(すぐ目に見える形で)役に立つもの」が内容選択の最重要基準になっており,しかも数学はこの基準に照らすと「役に立たない」部類とみなされている. また「考える教育」は総合科目等で行うのであって,数学は「暗記科目」あるいは「特殊人間向け科目」と見られている. 入試数学が数学と同一視されているのである.
こうした誤解を直し,数学の正しい理解を求めることは,数学にとっても,日本の教育にとっても現在喫緊の課題であろう.
(浪川幸彦記)
19.第17期数学研究連絡委員会だより
本年7月に第17期学術会議が発足し,それに伴い第17期数学研連が9月に発足し,第1回委員会を10月2日に持ちました. 数学研連は学術会議に属する委員会でIMUの国内委員会の役割もあわせ持っています. 数学研連の仕事は,基本的には全国の数学研究者の研究上の連絡につとめ,研究者の意向が学術会議の審議に反映するようにつとめることです.
第1回会議では数学研連の委員長に上野健爾を副委員長に岡本和夫を,また,書記として井川満の各氏を選出しました. さらに,16期研連と同様に,数学教育小委員会(委員長 澤田利夫氏),新しい方式の数理科学研究所設立推進小委員会(委員長 上野健爾氏),将来計画小委員会(委員長 上野健爾氏,副委員長 丸山正樹氏),応用数理小委員会(委員長 岡本和夫氏,副委員長 杉原厚吉氏)を設けることを決めました. さらに上野,岡本,井川,澤田,丸山,杉原の各氏および小委員会の未定の副委員長を加えて幹事とすることが了承されました.
これらの小委員会は委員を決めた後,学術会議の第一常置委員会に小委員会設立を申し出て,許可が出て正式に成立することになります.
数学研連の今期の活動方針は今後の委員会で議論されますが,委員長より,数学を取りまく環境がここ数年で激変していることもあり,今期は数学の研究・教育に関して対外報告を出す方向で議論を進めていきたい,また,日本数学会,日本応用数理学会,日本数学教育学会等,学術会議および数学研連を支えている学会間の連絡を密にし,研究者の交流をはかるための方策を考えたいとの希望が表明され,それに関して若干の議論を行いました.
これまで,数学研連および小委員会の議論は最終的な形で一般には知らされることが多かったようですが,今期はできるだけ議論の途中で報告を出し,数学会の会員の方々の多様な意見を議論に反映させて行きたいと考えています. 皆様のご協力をお願いします.特に,これからは立場によって利害が相反する議論が出てくる可能性が大きいのですが,議論の結論以上に議論の過程を大切にし,個々の組織の利害よりは長期的な展望に基づく議論を行いたいと考えます. 数学とそれに関連する諸学問の研究・教育が安心してでき,若手の研究者が存分に研究に専念できる環境をめざして議論をし,それを実現するための方策を模索して行きたいと考えています.
(数研連委員長 上野健爾記)
20.シンポジウム・研究集会記録について
毎年シンポジウム・研究集会の年度ごとの一覧表を雑誌「数学」に掲載しています. 各集会に関する最小限の情報を集めて会員に供覧することが目的です.
年度ごとに開催された関係のシンポジウムや研究集会に関する情報を支部・分科会連絡責任評議員,科学研究費総合(A)代表者のもとで取纏めていただき,所定の用紙に記入の上,数学会宛に5月末日までに送って頂くことになっています.
該当するシンポジウム・研究集会は原則として20人以上の集会,または(20人以下のときは)報告集のある集会に限ります.
該当するシンポジウム・研究集会を開催された方は上記関係者にご連絡下さいますようお願い致します.
一覧表は「数学」4号に掲載する予定です.
(理事会)
21.ICM98の First Announcement について
次の国際数学者会議は,明年1998年8月18日-27日にベルリンで開催されます. このFirst Annoucement が公表されましたので,コピーを本号46,47ページに載せてあります. これにしたがって12月末までに申し込みをした人に対して,Second Announcement が来年1月に送られます. First Announcement は,次のホームページから,そのファイル(LaTeX)が入手できます.
ICM98ホームページ
http://elib.zib.de/ICM98
学術委員会ホームページ
http://akagi.ms.u-tokyo.ac.jp/MSJG.html
数学教育ホームページ
http://msj.math.hc.keio.ac.jp/mathsoc/wg-homepage.html
22.新入会員及び退会者について
1997年10月1日入会者および1997年4月1日から,1997年9月30日までの退会者は下記のとおりです.
[新入会員] 85名 斉藤佳世(東京理大理工),前田茂(徳島大総合科),佃修一(京大理),鳥越規央(東海大理),宮内仁司(阪府大工),田邊和之(岡山大自然),利根川吉廣(慶大理工),弘畑和秀(慶大理工),峯村健二(名大人間情報),岩淵弘(神戸大自然),中村誠(北大理),厚芝幸子(東工大情報理工),平地健吾(阪大理),原田昌晃(山形大理),今野達夫(東北大理),牛島顕(阪大理),和泉孔二(阪南大経営),小林正史(東大数理),竹内慎吾(早大理工),綿貫亮(千葉大教育),竹島正樹(神戸大自然),福地康弘(東京理大理),日野正訓(京大理),柳下浩紀(東大数理),安田公美(九大数理),浅岡正幸(京大理),山崎丈明(東京理大理),柳田昌宏(東京理大理),池田浩彰(都立大理),王青翔(四日市大環境情報),小池達也(京大数理研),大澤智子(旭川工業高専),中村由紀子,高坂良史(北大理),佐藤一(県立御殿場南高校),新井拓児(慶大理工),山崎薫里(筑波大数学),山崎武(東北大理),中村弥生(お茶の水女大人間文化),中西知樹(名大多元数理),神谷諭一(名大多元数理),古屋淳(名大多元数理),金子真隆(東大数理),弓場弘(国際自然科学研究所),津川光太郎(東大数理),上原成功(筑波大数学),谷垣美保(東北大理),河井典之(名古屋YMCA),宮地秀樹(阪市大理),小沼友乃(東京理大理工),筧三郎(東大数理),中島修治(中大理工),奥村昌司(阪大理),幡谷泰史(山口大理),小松幸恵(阪大理),白川健(千葉大教育),村上雅彦(東大数理),松岡学(名大多元数理),目時伸哉(東大数理),笹尾哲(早大理工),野口佳文(中大理工),藤田憲悦(九州工大情報工),伊藤稔(京大理),正宗淳(東北大情報),木村芳文(名大多元数理),遠藤久顕(阪大理),池田京司(東大数理),白井朋之(京大数理研),大坪紀之(東大数理),竹内良平(都立大理),山下靖(奈良女大理),松野一夫(東大数理),坂本高之(千葉大自然),山本現(早大理工),谷口浩朗(兵庫教育大学校教育),林本厚志(名大多元数理),山崎健,大崎浩一(阪大工),中岡史絵(福岡大理),吉田孝久(東大農),花村昌樹(九大数理),佐野英樹(鹿児島大理),香月正宏(東陶機器(株)),有田正剛(NEC),高倉真由美(福岡大理)
[退会者] 29名 森光弥,秋谷守徹,三浦聰,磯部煕郎,後藤蔚, 西見二昭,星野吟子,塚本正寿,丹羽英樹,陶山 和信,春山定雄,小屋良祐,栗嶋勇,首藤栄太, Win Win Htay.
なお,上記の方々の他に次の方々がご逝去 により退会されました. 慎んで哀悼の意を表し,ご冥福をお祈り申 し上げます.
吉沢太郎,小平邦彦,滝澤精二,斉藤喜宥,加藤 正則,柵木信吾,片岡正司,樋口順四郎,笹倉頌 夫,古庄康浩,土肥裕,兼述正次,高久章,内山明人.
23.会費の払い込みのお願い
日頃会費の払い込みにご協力頂きまして, ありがとうございます.この度も,下記の通 り宜しくお願い致します.
記
- 次年度の前期会費を3月末日までにお払い込み下さい.(数学会では前納制をとっております.)
- 今年度の後期会費を未納の方は,至急お払い込み下さい.
- ご送金にあたりましては,会員名簿とじ込みの会費払込票をご使用下さい.
- また,郵便局備え付けの振替用紙ご使用の場合には, 振替口座 00150-1-179048 社団法人日本数学会を記入し,さらに必ず会員番号のご記入もお願い致します.
- 学割扱いをご希望の方は,送金毎に,必ず在学証明書をお送り下さい.
- 高齢会費をご希望の方は生年月日をご記入の上,書面にてお申し出下さい.最初に一度だけで結構です.
1997年度後期会費 9,000円 学割・高齢(70歳以上)6,000円 1998年度前期会費 9,000円 学割・高齢(70歳以上)6,000円
24.フランス数学会交換会員について
現在,交換会員協定を結んでいる外国の数学会のうち,フランス数学会(Societe Mathematique de France)への交換会員希望者の会費を毎年取りまとめてフランスに送金しています.
一昨年まで継続してSMF交換会員になられていた方には,継続のアンケート・会費の通知を個々に送付していました. 今後は個人宛にはお送り致しませんので,この記事をもってお知らせとさせていただきます.
また,新たに交換会員を希望される方もお申し出下さい.
交換会員申込みの方は,下記のように1998年のフランス数学会会費を日本数学会振替口座に,1997年12月1日(月)までにお振り込み下さい.
記
-
基本会費:4,600円(送金料300円を含む)
50% de reduction sur la cotisation de
base a la SMF
*cotisation de base (reduction comprise)
4,300Yen
donnantt droit a la “Gazette des Mathe-
maticiens”(Journal de la Societe Mathe-
matique de france) -
雑誌予約申込み(選択)
acces aux tarifs membres pour les
abonnements aux revues de la SMF
Abonnement au choix
(1) Officiel des Mathematiques: 3,600yen
(2) Bulletin: 10,126yen
(3) Bulletin + Memoires: 15,928yen
(4) Memoires: 9,675yen
(5) Asterisque 12 numeros: 28,593yen
(6) Histoire des Mathematiques: 6,000yen
なお,送金料300円の内訳は郵送料および銀行手数料です.
記入例のように書面にて日本数学会事務局にお申し込み下さい. また会費は日本数学会郵便振替口座にフランス数学会会費と通信欄に明記の上お振り込み下さい. 振替用紙は名簿綴じ込み,または郵便局に備え付けの用紙をご利用下さい.
記入例:
また,日本数学会と交換会員協定を結んでいるのは,SMFの他,アメリカ数学会(AMS)・ニュージーランド数学会(NzMS)・韓国数学会(KMS)・ロンドン数学会(LMS)です. 詳細についてはお問い合わせ下さい