日本数学会の出版物

総目次* )

凡例

 この総目次に,日本数学会学術雑誌‘数学’第1巻~第50巻(および‘数学通信’第1巻~第3巻第2号への継続分)の全目次を整理して配列した.各項目の最後の数字列 \\-$$$により,巻数\\と先頭ページ$$$を示した.たとえば19-221は第19巻221ページを意味し,06-036は第6巻36ページを意味する.内容は下記に分類して配列した:論説,企画,寄書・寄稿,書評,問題と解答,記録,会報その他.各区分内には適当な小見出しを作り,より細かい分類をした.その中の掲載順は,原則として,日本語の場合は五十音順,英語等はアルファベット順,ロシア語はキリル文字順とし,単著を先にし共著を後においた.同一著者については,巻号ページ順とした.なお,‘数学通信’の数学的記事や‘数学’で掲載していた記録等が移動している場合は,それも拾い,通2巻2号-097等で,‘数学通信’第2巻第2号97ページからの記事であることを表した.なお,便宜をはかるため,2箇所に配したものもある.

 また,論説,企画,寄書・寄稿および書評については,著者別索引(内容分類,巻,先頭ページのみ)を付して検索の便をはかった.例えば,論19-221は,論説で第19巻221ページから掲載されたものがあることを意味する.なお,書評については著者も拾った.

1.論 説

 この項には,「第1巻第1号~ 第20巻第4号 総目次」の論説(すなわち,論説のほか,総合報告,ノートの大部分,翻訳,紹介,および雑纂(雑録)のうち数学的内容が多く論文に準ずるものなど)および第21巻から第50巻の論説を収録した.‘数学’第40巻第4号の「第31巻 ~ 第40巻総目次」と同様に論説の分類には‘ICM90 京都’の部門の立て方を参考にした.(今号の「ICM90の部門と論説の分類」を参照のこと.)特集号に掲載された論文も,おのおのを独立の論説として配列し,別に特集号名を示した.特集号の文献表,記号表の類も,論説に準じて(各特集の直後に)収録した.外国の論文紹介,外国人の講演の類は原著者名の位置においた.なお,論説の特集号名の一覧表も付した.

 この項の最後に,市民講演会記録として掲載された論説を巻号順に並べた.

注.市民講演会は平成元年(西暦1989年)秋季総合分科会から始められ,平成7年(西暦1995年)秋季総合分科会の記録から柱立てをして収録するようにしてきたが,掲載されていないものもある.平成9年(西暦1997年)に行われたもの一編を最後に‘数学通信’の方に掲載されるようになった

2.企 画

 ‘数学’第31巻以後の企画記事,それ以前の企画記事とみなし得るもの,および‘数学通信’の企画的性格の記事をいくつかに分類にして並べた:研究近況,数学の発展,数理物理,計算機と数学,論文の書き方,研究所だより,シンポジウム海外報告など,自作の数学ソフト紹介,ワーキンググループだより,数学教育,日本数学会50周年記念企画「数学の流れと展望」,日本数学会資料,追悼文と論文目録,受賞者紹介,国際数学者会議(ICM),国際会議等の特集,その他の特集,各種講演会,その他.

 なお,物故数学者の特集等は行わないことが現在の編集ルールのひとつになっている

3.寄 書・寄 稿

 年代ごとに名称が異なるが,第1巻~第30巻の寄書・第12巻~第30巻のノート・第31巻~第33巻の寄稿論文・第34巻以降の寄稿の欄に掲載された投稿論文を,指定された分科会名,または,内容に応じて適当と思われる分科会名の下に,著者名の五十音順に並べた.ただし,以前の位相数学を位相幾何学と位相解析とに分け,実函数論と位相(函[関]数)解析学については,第1巻~第20巻までは実函数論と位相解析学を区別し,第21巻以降は実函数論・函[関]数解析学とあわせた

4.書 評

 書評と,第1巻~第8巻の新著紹介をあわせて収録した.日本語(中国語を含む)の本,外国語の本の順に配列した.

5.問題と解答

 問題と解答の欄の掲載ページを並べた.さらに各問題と解答の掲載された巻号を掲げた.第38巻以後は掲載がない.この部分は三段組とした.

6.記 録

 まず,第1巻~第9巻の雑纂,第10巻~第14巻の雑録,第15巻~第30巻の記録,第31巻~第34巻の講演記録,第35巻~第38巻の記録,第31巻以後の学界ニュースに記録された,講演記録,会合記録・集会記録を順に並べた.前者は講演者のアルファべット順に並べた.なお講演記録のうち第17巻のノート欄や特集号に掲載されたものは,論説の部に収録してある.第47,49巻中の講演記録は‘企画’の‘受賞者紹介’に入れた.会合記録・集会記録は便宜上,日本数学会の分科会に応じて区分し,各区分内では定期的に開かれている会合を前に,不定期な,あるいは一度限りの会合を後にし,原則として年代順に並べた.ただし以前の位相数学は,位相幾何学と位相解析とに分け,実函数論は,位相(函[関]数)解析と合わせて並べてある.いくつかの分科会合同の会合については,その中のもっとも主要な分科会の項におさめた.(数学通信へ継続した分は拾わなかった.)とくに特定の分科会に類別しにくい会合,たとえば国際会議などについては,別に区分を立てて,年代順に配列した.(この中には,第24巻などに第31巻以後なら‘企画’に入れてもよいようなものもあったが以前の分類を踏襲し,そのままとした.)これに引き続き,数理解析研究所関係記録,第37巻以後収録している,シンポジウム・研究集会記録を並べた

 最後に,第35巻以後収録している,修士および博士論文リストを並べた.

7.会報その他

 この部分には‘数学’に収録された会報,雑纂・雑録・学界時報等の本会記事,学界ニュースの上に入らない諸項目をまとめた.数学会年会・例会記録,年会の開催地の案内や新理事長のお知らせ,数学会資料,学術会議・数研連などの報告,科研費,数理解析研究所関係事項,海外事情など,訃報,賞のお知らせ,受賞のお知らせ,支部・分科会だより,国際交流委員会,IMU,ICM関係のお知らせ,他学会,会合、コンファレンス案内,国際シンポジウム案内,研究助成,刊行物,他学会雑誌,‘数学’編集関係,などの項目でまとめて,雑誌に掲載された順に配列した.

注.創刊当時‘数学’には‘会報’の欄があり,会員へのお知らせ,総会記録,年会・秋季総合分科会講演記録等が掲載されていた.遅くとも昭和29年(西暦1954年)には‘会告’が会員に送られるようになり,収支決算等の報告も第7巻以後は掲載されなくなった.また,昭和33年(西暦1958年)9月に‘会報’が発行されるようになり,第10巻から‘会報’の欄は廃止された.それに伴い雑纂をやめ雑録という欄ができた.第15巻以後は記録という欄に変わった.第31巻から学界ニュースのページができ,お知らせや集会記録を記事から分離して収録するようになった.平成8年(西暦1996年)5月に学術雑誌‘数学通信’が創刊され,81号以後の会報や,年会および秋季総合分科会のプログラムが収録されている.

 雑誌‘数学’でなく会報に書かれている委員会の報告・記録など継続性があるものも含めるべきであったかも知れないが,雑誌‘数学’の総目次であって,会報の総索引あるいは日本数学会資料集ではないので省略した.

8.著者別索引

 冒頭に記したように,論説,企画,寄書・寄稿,書評については,著者の索引を作った.\\-$$$の前に,論,企,寄,書を付けて,どういう種類の記事か分かるようにした.また,書評については,著者も拾い,先頭に和または外を付け,和書か外国語で書かれているかが分かるようにした.外国人については,論説,企画,寄書・寄稿を拾った.なお,訳者,(3つのノートを例外として)記録者は入れなかった

 人名の漢字表記については,印刷されたものを原則として採用した.ただし,第1巻から第20巻に現れるものは「第1巻第1号~ 第20巻第4号 総目次」によったところが殆どである.複数表記がある場合は,著者索引の見出しに一つを採用し,他は括弧内に記したつもりであるがすべてを尽くしているか分からない.

 思わぬ誤解・入力ミス等多々あるものと思われるが,今後のためにご指摘いただければ幸いである.