日本数学会の出版物

Volume 89
Deepening and Evolution of Applied Singularity Theory

Edited by T. Nishimura, K. Saji, M. Takahashi, M. Yamamoto and T. Yamamoto

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2025年12月発刊

この巻は,2022年11月にワークピア横浜で開催された第15回日本数学会季期研究所「応用特異点論の深化と展望」という研究集会,および,2022年10月から12月にかけて京都大学数理解析研究所・埼玉大学・九州大学にて開催されたRIMS訪問滞在型研究という一連の研究集会での会議録である.4編のサーベイ論文と16編の原著論文から会議録は構成されており,会議録全般を眺めると応用特異点論の中心的なテーマがバランスよく取り扱われていることが見て取れる.さらに,各サーベイ論文は豊富な例とともにわかりやすく書かれており,各原著論文においては興味深い最新結果が示されているので,特異点論を研究する大学院生や特異点論の応用を目指したい様々な分野の研究者に対して,今後の座右の書にするにふさわしい本書を広く勧めたい.