日本数学会解析学賞基金内規

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1.

日本数学会解析学賞(以下,解析学賞と称する)は,若手のみを対象とする奨励賞としての性格を持つものではない.また,過去の一時点における業績ではなく,選考時点で進行中の研究に連なる業績を授賞の対象とする.

2.

解析学の範囲をできるだけ広く理解し,応用系の仕事も解析学の発展に寄与するものであれば等しく評価する.

3.

解析学賞委員会について:

(あ)

委員会は委員会担当理事を含む8名の委員で構成される.

(い)

前年度委員会は,分科会連絡責任評議員からの推薦を基に,7名の委員を日本数学会理事会に推薦する.

(う)

上記項目(い)により推薦される委員7名の構成は,函数方程式論,統計数学の両分科会から各2名,函数論,実函数論,函数解析学の3分科会から各1名とする.委員は分科会を代表するという役割は持たない.

(え)

担当理事以外の委員の任期は,6月1日から翌年5月31日までの1年とし,再任を妨げない.ただし,通算で3年を限度とする.

(お)

委員の名前を授賞式の時に公表するものとする.

4.

受賞候補者推薦について:

(あ)

日本数学会会員からの他薦によるものとする.

(い)

解析学賞推薦委員を関係各分科会(函数論,函数方程式論,実函数論,函数解析学,統計数学)より3名ずつ選ぶ(各連絡責任評議員に依頼する).推薦委員の役割は一定数の受賞候補者の推薦を確保することにある.委員の任期は1年とし,再任を妨げない.ただし,直近の10年の通算は3年を限度とする.

(う)

解析学賞委員は推薦の資格を持たないものとする.

5.

受賞者の表彰について:

(あ)

受賞者には,賞状及び1件につき賞金30万円を授賞式の時に贈呈する.

(い)

受賞講演については翌春の年会で分科会特別講演として実施できるよう,関係する分科会の連絡責任評議員に解析学賞委員長からお願いする.そのときに解析学賞受賞講演である旨およびその公告についての取り計らいもお願いする.

6.

基金の使途について:

(あ)

受賞者への賞金,および受賞者に授与する賞状等の製作費用は日本数学会解析学賞基金から支出する.

(い)

上記項目(あ)のほか,解析学賞の運営に必要であると解析学賞委員会が特に認める経費に限り,日本数学会解析学賞基金から支出することができる.

7.

運営事務の円滑化を図るため,事務局を置く.


2006年3月29日解析学賞選考委員会において変更.(旧内規(解析学賞内規)はこちら
2013年7月28日解析学賞委員会において改定.
2014年9月27日解析学賞委員会において改定.
2023年7月8日解析学賞委員会において改定.