男女共同参画社会推進への取り組み
日本数学会"女性だれでも懇談会"報告
(日本数学会2022年度年会:於 埼玉大学)
2022年3月
2022年3月に埼玉大学で行われた日本数学会2022年度年会において,"女性だれでも懇談会"を開催しましたので報告いたします.
- 開催日時:2022年3月27日(日) 9:30--10:30 (出入り自由)
- 主催:日本数学会男女共同参画社会推進委員会
- 対象:女性研究者(大学院生も含む)
- 参加人数:15名程度(うち学生15%程度)
- 趣旨:「ハラスメント対策」「魅力ある研究集会の開催」「土日の勤務」などについて意見交換を行いました。
参加者の感想より(一部抜粋)
今回の意見交換のトピックとして、ハラスメントに対するものがありました。自分の身を守るためにどのような対応があるのかを学ぶことが大事だと思う一方で、自分が加害者にならないように気をつけることも大事だと思いました。昨今、オンラインの国際研究集会では行動規範を読み同意してからではないと参加登録ができないものがあります。研究集会におけるハラスメントは、自分の所属大学では管轄外になることもあると思うので、日本数学会でも行動規範の制定など検討していただけると良いと思いました。
学生のブレイクアウトルームも用意されていて、教員だけでなく学生にとっても有意義な交流の場であったと思います。女性だけで意見を共有できる機会は普段めったにないので、このような懇談会を今後も活用したいです。
土日祝の業務について話したのですが、土曜はいいとしても、日祝は保育園や学童はやっていないところが多いのでこどもがいる教員のためには大学等で保育室・学童を設けてもらえるとありがたいと思いました。
個人の持つさまざまな情報や知恵をアットホームな雰囲気の中で共有できる場となっていて良いと思いました。
専門委員の方々がZoom背景など準備をしていただき、あたたかい雰囲気でとても良かったです。久しぶりの方と会えたり、普段交流の機会のない方々と知り合うこともできたり、とても良い機会でした。
今後の研究集会について考えてみました。この2年でオンライン研究集会が増え、研究費のない学生も気軽に海外の研究者の発表を聞くことができ刺激を受けているようです(若い学生だとオンライン集会しか知らない場合も!)。一方で、教員からは対面の方が活発に議論できるという意見もありました。新型コロナウィルスの蔓延が落ち着きつつある今、よりよい研究集会の形を考える良い機会となりました。
オープンキャンパスの担当やパンフレットの被写体、インタビューなどの仕事について話しました。そういった広報やアウトリーチの仕事についてもきちんと評価し、授業負担の軽減などがあると良いという意見がありました。偏りの少ない役割分担や公正な評価について考えを深めることができました。
専門分野に縛られない懇談会だったので、楽しめた。また、参加したい。
他の大学の状況などを聞くことができたのは良かったです。
毎回色々な刺激を受け、仕事や研究の活力につながっています。
<以上>