2018年度秋季総合分科会

2018年度秋季総合分科会

教育委員会主催 教育シンポジウム
次期学習指導要領から数学教育を考える

既にご承知の通り,小中学校の次期学習指導要領が2017年3月末に,高等学校の次期学習指導要領が2018年3月末に告示されました.次期学習指導要領のもとでの指導は,小学校・中学校ではそれぞれ2020年,2021年から全面的に,高等学校では2022年から年次進行で実施されますが,すでに小中高では「対話的・主体的で深い学び」をはじめとする,次期学習指導要領の考え方が広まりつつあります.このような背景を踏まえ,すべての次期学習指導要領が出揃ったこの時期に,このシンポジウムを企画しました.

まず今回のシンポジウムの前半では,文部科学省初等中等教育局視学官の長尾篤志先生に,次期学習指導要領についてご講演いただきます.高等学校数学を中心に,義務教育の内容や高等学校の「理数探究」の内容にも言及していただく予定です.後半は3名のパネリストによるパネルディスカッションを行います.主催者側として今回話題としたい点は,「高等学校現場から見た次期学習指導要領」,「大学側から見た次期学習指導要領」,「統計教育について」,「ベクトルや行列について」などです.普段の教育委員会シンポジウムより時間を長く取ることで,会場からのご意見・ご質問も多く頂戴したいと思っております.

学習指導要領改訂のポイントを知って,そこを起点に初等中等教育や今後の数学教育,そして高大接続との観点から大学初年次教育についても考える機会としたいと思います.日本数学会の多くの会員のご参加をお待ちしております.

日時:9月24日(月・休)14:00--16:30
会場:岡山大学 自然科学研究科棟 2階 大講義室兼大会議室
プログラム
14:00--14:10 小薗英雄(日本数学会理事長・早稲田大学)
開会の挨拶
14:10--14:20 牛瀧文宏(教育委員会委員長・京都産業大学)
シンポジウムの趣旨説明
14:20--15:30 長尾篤志(文部科学省初等中等教育局視学官)
次期学習指導要領について
15:40--16:30 パネルディスカッション「次期学習指導要領から数学教育を考える」
パネリスト
  長尾篤志
  宇野勝博(教育委員会元委員長・大阪大学)
  梅田和男(岡山県井原市立高等学校校長)
司会
  牛瀧文宏
司会:伊藤仁一(教育委員会副委員長・椙山女学園大学)