[数学通信15−1掲載記事](2010.5)

1. 研究集会「微分方程式の総合的研究」について
平成 21 年度の研究集会「微分方程式の総合的研究」は平成 21 年 12 月 18 日(金)−19 日(土)に東京大学大学院数理学研究科に於いて開催され 150 名の参加者があり盛会のうちに終了いたしました.プログラムと講演アブストラクトは,当分科会ホームページ:

http://www.math.kobe-u.ac.jp/dfe/

掲載されます.
なお 2010 年度の標記研究集会は京都大学大学院理学研究科にて開催の予定です.開催時期は決定し次第,ご連絡いたします.

2. 函数方程式論分科会「福原賞」創設について
函数方程式論分科会では優れた業績を挙げた若手・中堅研究者への顕彰が検討されてまいりましたが,21 年末に開催されました分科会総会で福原賞の設立が承認されました.
この賞は,分科会創成期より尽力された故福原満洲雄教授の御功績にちなみ,函数方程式論分科会で主に活動するおおむね 40 代中頃くらいまでの研究者で,分科会特別講演や微分方程式の総合的研究で講演をされた方などを中心に優れた成果を挙げられた方々に授与されます.
総会での承認を受けて開催された分科会委員会において選考委員会が設置され,互選により小澤徹氏(早稲田大・理工)が選考委員長に選出されました.選考委員は現分科会委員全員に加えて,小澤氏,竹井義次氏(京大数理研)です.本賞の設立趣旨,内規,選考委員の構成は分科会ホームページに掲載されます.
第一回の顕彰は春の学会にて選考され,2010 年の年末の研究集会「微分方程式の総合的研究」における総会にて表彰されます.また第二回の顕彰は秋の学会にて選考され,同じく年末の総会にて発表・表彰されます.第二回選考に先立ちまして福原賞の推薦募集を行います.福原賞にふさわしい候補をご存じの方は,下記の期間中に推薦状を添えてお近くの現分科会委員に御推薦下さい.推薦状の書式は特に決められていませんが,候補者の略歴と適切な業績リストが添えられていることが望まれます.

第二回函数方程式論福原賞
推薦期間:2010 年 7 月 1 日− 9 月 10 日

詳細は分科会委員会ホームページをご覧下さい.

3. 分科会委員改選について
今年度は西暦年偶数年で次期分科会員の改選年にあたります.春の学会年会において開催された分科会委員会において現委員からなる次期委員選挙管理員会を発足させました.現分科会委員より 2011-12 年度分科会委員候補者として以下の 12 名が推薦されました(敬称略).

  中村玄(北大理) 小川卓克(東北大理)
  長澤壯之(埼玉大理) 倉田和浩(首都大理)
  杉本充(名大多元) 中西賢次(京大理)
  林仲夫(阪大理) 足立匡義(神戸大理)
  柴田徹太郎(広大工) 小林孝行(佐賀大理工)
  木村弘信(熊本大理) 西原健二(早大政経)

選挙管理委員会は同 12 名を次期委員候補とし,引き続き一般会員による委員候補者の推薦受付に入ります.上記 12 名以外に推薦したい候補者をお持ちの会員は,候補者の推薦書と推薦人リストをお送り下さい.推薦人リストには 1 候補にあたり原則 10 名以上の推薦人の署名捺印が必要で,1 会員は 1 候補のみを推薦できます.書式に定型のものはありませんが,必要であれば郵便または電子メールにて分科会事務局までご請求下さい(分科会ホームページにも書式例がございます).

 

〒657−8501

神戸市灘区六甲台町 1−1

 

 

神戸大学理学部数学教室内

 

 

日本数学会函数方程式論分科会事務局

 

e-mail:

(足立匡義宛,神戸大理)

必要事項をすべて記入した推薦書は上記事務局までお送り下さい.推薦受付締め切りは 6 月 30 日(必着)とします.
最終的に挙げられた候補者について,9 月の秋季総合分科会(名古屋大多元)の分科会会場一般講演中に投票が行われます.投票用紙は講演アブストラクトに綴じ込みますので,投票用紙に記載された被選挙人の氏名の中から,不適任と思われる候補の氏名を消し,必要ならば適任と思われる氏名を追加して全体で 12 名以内となるように投票して下さい.なお投票要領の詳細は講演アブストラクトに記載されます.なお分科会委員選挙規定につきましては分科会ホームページをご覧下さい.分科会委員は本分科会運営の責任を持ち毎年年末の函数方程式論分科会主催の研究集会「微分方程式の総合的研究」の企画・運営や顕彰などの活動を行います.会員各位にはこの点にご注意の上,ご協力いただきますようお願い申し上げます.

(連絡責任評議員 小川卓克,東北大学大学院理学研究科)