第12回岡シンポジウム 日時:2013 年 12 月 14 日 (土)〜15 日 (日) 場所:奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部数学教室 新B棟4階 階段教室 プログラム: 12 月 14 日 (土) 13:30 -15:30 鈴木昌和 (九州大学名誉教授) タイトル:コンピュータによる数式認識のはなし アブストラクト:発表者がこれまでに開発してきた数式を含む文書認識システムの 現状をデモを交えて紹介し,次に数式認識の実用化のために導入した最適化手法を 概説する.また,ニーズと技術の両面から関連する話題についても触れたい. 16:00 -18:00 向井茂 (京都大学数理解析研究所) タイトル:K3, Enriques 曲面とルート系について アブストラクト:K3 曲面に symplectic に作用する有限群が Mathieu 群を用いて分類 されていますが,近年,ルート系のおかげで,Enriques 類似 (大橋氏との共同研究) も 見つかりました.講演では A5 + A5 型の Enriques 曲面の例等と共に紹介します. 18:30 -20:30 夕食会 12 月 15 日 (日) 10:30 -12:30 二木昭人 (東京大学大学院数理科学研究科) タイトル:ケーラー・アインシュタイン計量と K 安定性 アブストラクト:ケーラー・アインシュタイン計量の存在と K 安定性の同値性に関する Chen-Donaldson-Sun,Tian の証明の概略を解説する.この同値性が予想された背景と, 実際に証明された方法とを述べる予定である. 14:00 -16:00 山口博史 (滋賀大学名誉教授) タイトル:領域の変動に関する2階変分公式と擬凸状域 アブストラクト:複素変数 $t\in B$ と共に平面領域 $D(t)$ (或いは複素多様体 $M$ の 領域 $R(t)$) が歪曲しながら動くとき,各 $D(t)$ (或いは $R(t)$) の定める関数論的 に意味ある関数 $f(t,z)$ 及び量 $m(t)$ に関しての2階変分 $\partial\partial f(t,z)/\partial t\partial\bar{t}$ 及び $\partial\partial m(t)/\partial t\partial\bar{t}$ の公式を述べる.そして total space $D=\Bigcup_{t\in B}(t,D(t))\subset B\times Cz$ (或いは $R=\Bigcup_{t\in B}(t,R(t))\subset B\times M$) が擬凸状域をなすとき,2階変分公式を用いて,いくつかの関数論的結果を述べる. なお,夕食会の会場は未定ですが,ご参加頂ける方は 12 月 6 日(金)までに下記に ご一報頂ければ幸いです. 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部数学教室 松澤淳一