第10回岡シンポジウム 日時:2011年12月3日(土)〜4日(日) 場所:奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部数学教室 新B棟4階 階段教室 プログラム 12月3日(土) 13:30-15:30 杉本茂樹(東京大学数物連携宇宙研究機構) タイトル:超弦理論によるハドロンの記述 アブストラクト:原子核の中に存在する,陽子,中性子,中間子といった 強い相互作用をする粒子のことをハドロンと言います.今回はこのハドロンの 物理を弦理論を用いて解析する試みについてお話したいと思います. 16:00-18:00 脇本実(九州大学名誉教授) タイトル:Poisson頂点代数と可積分系 アブストラクト:Poisson頂点代数は,頂点代数の可愛いい素直な妹で, Hamilton系と大の仲良しである.この講演では, (1)Poisson頂点代数の“対”から得られるHamilton系とそれの可積分性, (2)接触変換による同値性, (3)Poisson W代数 などについてお話したいと思います. 18:30-20:30 夕食会 12月4日(日) 10:30-12:30 山ノ井克俊(東工大・理工学研究科) タイトル:高次元ネヴァンリンナ理論について アブストラクト:複素平面Cから複素射影多様体Xへの正則写像C→Xについて, Xの複素双曲性と関連した以下のような問題についてお話します. 1.どのようなXには像が(Zariski位相で)稠密な正則写像C→Xが存在するのか. 2.正則写像C→XとXの因子の交差理論を与える高次元Nevanlinna理論の主予想. これらの問題に関してどのようなことが話題になっているのか,最近の結果にふれつつ 紹介します. 14:00-16:00 野海正俊(神戸大・理学研究科)  タイトル:超幾何函数の楕円化とその周辺 アブストラクト:超幾何函数(級数)の楕円化を考察することにより, 変換公式や和公式を系統的に捉えることができることを紹介する. また,楕円超幾何函数と楕円差分パンルヴェ方程式との関連にも触れたい. 夕食会の会場は未定ですが,ご参加頂ける方は11月25日までに下記にご一報頂ければ幸いです. 奈良市北魚屋西町 奈良女子大学理学部数学教室 松澤淳一 このシンポジュウムは,岡潔シンポジュウム実行委員会と,組織的な大学院教育改革推 進プログラム 「理系の実践型女性科学者育成」の継続プログラムとの共催で行います.