| 2024年度日本数学会応用数学賞受賞者 | |
| 受賞者 | 木村 正人 氏 |
| 所属 | 金沢大学 |
| 受賞題目 | 「移動境界問題における新手法の構築と数理解析」 |
| 受賞理由 | 時間の経過につれて異なる媒質等を隔てる境界面が変形していく問題を移動境界問題という。例えば結晶成長、氷の融解、亀裂進展など、移動境界問題は自然界に現れる重要なテーマであり、工学を含め、その応用範囲は極めて広い。木村正人氏は、レベルセット法を含む移動境界問題の数値解析の基盤構築に大きく貢献してきた。とりわけ近年では高石武史氏との共同研究により、亀裂進展問題においてフェーズフィールド法による数理モデリング及びその数値解析研究で顕著な成果を挙げた。同時にこの現象が持つ不可逆性を数学的に扱うため、不可逆拡散方程式を提案し、その数学的基礎を赤木剛朗氏と共に整備した。これらの研究は、この分野の今後の数学研究の発展に大きく寄与すると評価できる。 |