日本数学会

男女共同参画社会ワーキンググループ

「男女共同参画社会に向けて---日本数学会の取り組み」

(「数学通信」第7巻第4号2003年2月)


昨年7月に新聞等で報じられましたが、平成11年の「男女共同参画 社会基本法」の成立、及びその後の閣議決定を受けて、理系の学術団体が 表題の問題に積極的に関与するために、 連絡協議会を設ける動きがありました。

会員数2万人以上の学会(日本化学会、日本物理学会、応用物理学会)を含む 17団体が正式参加、17団体がオブザーバー参加して、昨年の10月に「男女共同 参画学協会連絡運営委員会」が発足し、日本数学会も正式メンバー として最初より参加することになりました。この「連絡会」は、各学会のでの 男女共同参画に関する取り組みを推進する母体となるとともに、各研究の場に おける環境設備の向上、学際的ネットワークの構築等を推し進めていくことを 目ざしています。

そして、その具体的な活動の1つとして、今年7月ごろに参加団体すべてに 大規模アンケートを実施する予定です。現状を的確に把握して問題点を抽出し、 今後の改善に対する実効的な解決策を模索するためのものです。その際には、 会員の方々のご協力をよろしくお願いいたします。

日本数学会は、残念ながら女性会員が極めて少ない(会員総数5000名超 に対して、女性会員は推定250〜310名、5ないし6%)という現状に あります。そのせいか、今までこの問題に対する関心は、必ずしも高かった とは言えないと思います。そこで理事会では、取り合えずこの問題に関する ワーキンググループを発足させ、会員の関心を呼び起こすとともに、 ご意見、ご要望をお聞きし、ご協力をお願いする事に しました。

男女共同参画に向けての取り組みは、さまざまな視点から考えていく 必要があると思われます。長期的に考えるべきこと、短期間で処理で きるもの、グローバルに考えなくてはいけないこと、ローカルですむこと 等々いろいろあります。いずれの場合も、会員の方たちの幅広い支持が なければ出来ないことであるとともに、支持を得られるようなもので あるべきだと思われます。そこで、当面の具体的な活動として、以下の2つを 実施することに致しました。

以上の事柄に関して、学会員の皆様のご協力を宜しくお願いいたします。 また、ご意見・ご要望がありましたら、現在のこの問題の ワーキンググループである     
理事長楠岡成雄
担当理事織田孝幸 (takayuki@ms.u-tokyo.ac.jp)
担当評議委員太田 香  (ota@tsuda.ac.jp)
のいずれかまでお願いいたします。


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最終更新日: 26 May 2004