2016年3月19日開催の教育委員会主催教育シンポジウムについて、資料を含めて公開しています。
教育委員会主催教育シンポジウム
「大学入試センター新テストの数学の科目はどう変わるか」
平成26年12月の中教審答申「新しい時代にふさわしい高大接続の実現に向けた高等学校教育、大学教育、大学入学者選抜の一体的改革について」に対して国が「高大接続改革プラン」を策定し、大学入試センター試験の改革として、学力評価のための新テスト(「高等学校基礎学力テスト(仮称)」及び「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」)の在り方について一体的な検討を行い、「高等学校基礎学力テスト(仮称)」については平成31年度から、「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」については平成32年度からの実施を目指すとスケジュールも合わせて提示されました。
大学入試に使われるのは「大学入学希望者学力評価テスト(仮称)」ですが、「合教科・科目型の導入、CBT(Computer Based Test)の導入、記述式問題の導入」などが挙げられていましたが、具体的な内容・方法等については中々情報が出てこない状況が続いていて、ようやく昨年末の高大接続システム改革会議において、記述式問題の例示として数学の問題の例示がありましたが、まだまだ実態が見えてこないところです。
数学会の会員にとって、数学科目のセンター入試の改革とそれに合わせた個別学力試験の改革は極めて大学の教育も含めてきわめて大きな影響を及ぼすものですのであり、実際の改革にも多くの労力をかけなくてはいけません。
今回の教育委員会主催シンポジウムではこの新テスト(特に大学入学希望者評価テスト)について知ることを目的として、大学入試センター研究開発部教授(研究開発部長、試験・研究副統括官)大津起夫先生に大学入試センターの新テストの数学科目について現状どういう議論が行われているかをこれまでのセンター試験についての知見と合わせて報告していただくこととしました。