数学通信 第17巻 第3号 2012年11月 分科会便り
[実函数論分科会]

1. 2013年度の実函数論分科会選出評議員候補者選挙について

2012年度秋季総合分科会(九州大学)の実函数論分科会の両日,2013年度の実函数論分科会選出評議員候補者選挙が行われました。その結果,伊藤昭夫会員(近大工)と和泉澤正隆会員(東海大理)が実函数論分科会選出評議員候補者として確定しましたので,お知らせいたします。開票結果は以下の通りです。

投票総数40,有効投票数40,伊藤昭夫会員:信任40不信任0,和泉澤正隆会員:信任40不信任0。

なお,実函数論分科会に会員登録を希望される方は,日本数学会事務局に連絡願います。

2. 実函数論分科会総会審議結果について

2012年度秋期総合分科会(九州大学)実函数論分科会2日目昼休みに,同分科会会場にて実函数論分科会総会が行われ,以下の件について審議・報告が行われました。

(1) 分科会委員の選任方法について

実函数論分科会の分科会委員については,これまで「評議員を2 年務めた者が退任の後5年間務める」という方針で選任してきました。しかしこの方式では2 年間の評議員の任期と合わせて合計7 年間もの間仕事をしなくてはなりません。そこでこの方式を改めた方がいいのではないかという意見があり,会報146(数学通信第17巻2号)には1つの案をお示しいたしましたが,その後色々ご意見を頂戴し,分科会委員会として検討した結果,「評議員を2年務めた者が退任の後4年間務める」という改正案が提案され,全会一致で承認されました。 これに従って来年度は,田中直樹(静岡大理),立澤一哉(北大理),蚊戸宣幸(島根大総合理工),曽布川拓也(岡山大教育)の4会員が就任することになります。

(2) 評議員会報告

 学会のアブストラクト提出が電子化されたことに関連して,提出されたデータについていくつかの不備が見受けられること(たとえば講演者の氏名が,登録データとアブストラクト文面で異なっていることなど)について評議員会でコメントがあったことについて報告しました。

3. 実函数論分科会講演アブストラクトの会員への公開について

 年会および秋期総合分科会の講演アブストラクトについては,インターネット上での登録・投稿のシステムが整備されております。これに伴い,会合に参加できなかった会員各位の研究への便宜を図るべく,学会会場での冊子体の販売だけでなく,これをオンラインで公開するという方向が理事会から打ち出されました。ここで言う「公開」は日本数学会会員への公開であり,非会員も含めた一般公開ではありません。中止された2011年度年会の講演アブストラクトがすでに期間限定ながら公開された経緯もあり,特に大きな問題はないのではないかというのが評議員会での説明でした。最終的には分科会としてどうするかを決定して欲しいとのことです。  このことについて分科会委員会で検討した結果,

(1) アブストラクトを冊子体として発行することについては今後も継続する。

(2) 全員のアブストラクトを公開することとし,その時期は学会終了後(1ヶ月程度)をめどとする。なお,公開終了時期は定めない。

(3) 技術的には2010年度の分から公開可能であるようだが,全著者・発表者の承諾を得る必要があると考えられることから,過去のものは対象とせず,分科会としての方針を決定したのちの分についてのみ対象とする。少なくとも2013年度年会におけるアブストラクト公開は見送る。
という方針を原案とし,分科会各位のご意見をいただくということになりました。

 この件について,11月末までにご意見をお寄せ下さい。

4. 本年度予定されている研究集会についてのご案内です。

(1) Harmonic Analysis and its Applications at Tokyo 2012 (HAAT2012)

期日:2012年11月16日(金)−18日(日)。
講演は16日の朝から18日の昼頃まで,18日午後は自由討論の時間。
場所:首都大学東京,南大沢キャンパス,国際交流会館。
海外から何人かの研究者を招聘しています。
組織委員:岡田正已(首都大学東京),澤野嘉宏(首都大学東京),田中仁(東大), 中井英一(茨城大学),古谷康雄(東海大学),宮地晶彦(東京女子大学)
詳細は同研究集会の Web サイト http://www.osaka-kyoiku.ac.jp/~enakai/haat2012/ をご覧下さい。随時情報が更新されます。

(2) 第38回発展方程式研究会

日時:2012年12月22日(土)13時00分−2012年12月24日(月)13時00分
場所:日本女子大学目白キャンパス(東京都文京区目白台2−8−1) 百年館低層棟 206教室
運営委員  田中直樹(静岡大理),小林良和(中央大理工)
会場責任者  日本女子大学理学部 愛木豊彦

(連絡責任評議員 曽布川拓也,岡山大学教育学研究科)