日本数学会の出版物

Vol.83
Primitive Forms and Related Subjects---Kavli IPMU 2014

Edited by K. Hori, C. Li, S. Li and K. Saito

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2019年12月発刊

本書は2014年2月10-14日に東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構にて開催された研究集会「Primitive Forms and Related Subjects」の報告集である.同研究会の主目的は近年急速に進展しつつある原始形式に関連する諸分野の現状を展望することにあった.その中で深谷圏,グロモフ・ウィッテン不変量やFJRW不変量,ランダウ・ギンツブルグ模型の数学的定式化,ミラー対称性などが議論された.会議は専門家による三つの入門コースと,さらに進展したテーマについての十二の研究講演とからなりたっていた.本書はそれらの講演に基づき二編の入門解説論文と十一編の研究論文から成り立っている.したがって関連する研究者にも,当テーマに興味を持ち新たに学ぼうとする大学院生にも本書をお薦めするものである.